【成人T細胞白血病リンパ腫 】マブキャンパス

成人T細胞白血病リンパ腫の人は「マブキャンパス」治療を選択することで、半数以上の人で効果が期待できるが、長期の生存は期待にしにくい。試験では「マブキャンパス」治療を受けた52%の人が奏効した。無増悪生存期間の中央値は2.0ヵ月、生存期間の中央値は5.9ヵ月であった。

主な有害事象は、血管迷走神経失神(7%) 、低血圧(10%)、白血球減少症(グレード3:41%、グレード4:17%)、リンパ球減少症(グレード3:59%)、好中球減少症(グレード3:31%)、貧血(24%)、血小板減少症(10%)。

マブキャンパス」の日本における適応は「再発又は難治性の慢性リンパ性白血病」であり、「成人T細胞白血病リンパ腫」への有効性はまだ確立されておらず、承認されていない。

「再発又は難治性のCCR4(CCケモカイン受容体4)陽性の成人T細胞白血病リンパ腫」の治療としては「ポテジリオ」が2012年3月に承認されている。

2016年6月29日に多発性骨髄腫治療薬として汎用されている「レブラミド」が「再発・再燃の成人T細胞白血病リンパ腫 」について適応追加の承認申請されている。

【発表】

2016年8月2日

【原著】

Clin Cancer Res. 2016 Aug 2. [PubMed:27486175]