【食道がん:一次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ+化学療法」vs「化学療法」

KEYNOTE-590(Lancet)                   

PD-L1陽性(CPS 10以上)の人が初めての治療を考える場合、「5-FUシスプラチン」治療に「キイトルーダ」の上乗せを選択することで、生存期間の延長が期待できる。CPS 10未満の集団では「5-FUシスプラチン」治療に「キイトルーダ」の上乗せを選択しても、無増悪生存期間(HR 0.80(95%CI 0.64-1.01))、生存期間(HR 0.86(95%CI 0.68-1.10))の延長は期待しにくい。

本試験の結果に基づいて、2020年11月30日、「キイトルーダ」の化学療法(5-FUシスプラチン)との併用療法が「根治切除不能な進行・再発の食道癌に対する1次治療」を予定効能・効果として承認申請され、2021年11月25日承認された。

【発表】

2021年8月28日

【試験】

KEYNOTE-590(Phase 3)〔NCT03189719

【試験参加国】

米国、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コロンビア、コスタリカ、デンマーク、フランス、ドイツ、グアテマラ、香港、日本(愛知県がんセンター病院、国立がん研究センター東病院、四国がんセンター、北海道大学病院、兵庫県がんセンター、神戸市立医療センター中央市民病院、茨城県立中央病院、筑波大学附属病院、香川大学医学部附属病院、聖マリアンナ医科大学病院、神奈川県立がんセンター、大分大学医学部附属病院、関西医科大学附属病院、近畿大学病院、大阪大学医学部附属病院、大阪医科薬科大学病院、埼玉県立がんセンター、静岡県立がんセンター、杏林大学医学部付属病院、千葉大学医学部附属病院、千葉県がんセンター、九州がんセンター、九州大学病院、岐阜大学医学部附属病院、熊本大学病院、新潟県立がんセンター新潟病院、大阪国際がんセンター、大阪市立総合医療センター、国立がん研究センター中央病院、がん研有明病院、慶應義塾大学病院)、韓国、マレーシア、ペルー、ルーマニア、ロシア、南アフリカ、スペイン、台湾、タイ、トルコ、英国

【原著】

Lancet 2021; 398: 759-71.  [PubMed: 34454674]

【こちらの図鑑も合わせて見る】

【さらに詳しく】