【去勢抵抗性前立腺がん:一次治療(OS、PFS)】「イクスタンジ+アンドロゲン除去療法」vs「アンドロゲン除去療法」

PREVAIL(NEJM)                        

転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断された男性が次の治療を考える場合、アンドロゲン除去療法に「イクスタンジ」治療の追加を選択することで、画像で評価した無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。

試験では30.2ヵ月から32.4ヵ月に延長。

イクスタンジ」は2012年8月に米国では、「ドセタキセルによる化学療法の治療歴がある転移性去勢抵抗性前立腺がん」の治療薬として承認を取得した。この試験に基づいて、2014年9月には「化学療法の治療歴のない転移性去勢抵抗性前立腺癌」の適応追加の承認を取得した。

日本では2014年5月に「イクスタンジ」が発売されたが、発売当初は添付文書には「本剤の化学療法未治療の前立腺癌における有効性及び安全性は確立していない」との文章が入っていた。日本でもこの試験結果を受けて、2014年10月この文言が削除され、化学療法未治療の転移性去勢抵抗性前立腺がんの人の選択肢が増えた。

【発表】

2014年6月1日

【試験】

PREVAIL (Phase 3)〔NCT01212991

【原著】

N Engl J Med. 2014;371:424-33. [PubMed:24881730]

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