【胆道がん:一次治療】「セジラニブ+シスプラチン+ゲムシタビン」vs「シスプラチン+ゲムシタビン」

初めての治療を考える場合、「シスプラチンゲムシタビン」治療にVEGFR阻害薬「セジラニブ」の追加を選択しても、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。

試験では「セジラニブシスプラチンゲムシタビン」3剤併用療法を受けた半数の人が8.0ヵ月以上増悪なく生存したが、「シスプラチンゲムシタビン」2剤併用療法を受けた半数の人も7.4ヵ月以上増悪なく生存しており、治療間に差はなかった。

セジラニブシスプラチンゲムシタビン」3剤併用療法の選択はグレード3または4の有害事象を増加させる。主なものは高血圧(37% vs 21%; p=0.05)、下痢(13% vs 3%; p=0.05)、血小板数減少(16% vs 6%; p=0.09)、白血球数減少(24% vs 11%; p=0.06) 、倦怠感(24% vs 11%; p=0.04)。

【発表】

2015年7月12日

【試験名】

ABC-03(Phase 2)〔NCT00939848

【原著】

Lancet Oncol. 2015;16:967-78. [PubMed:26179201]