【大腸がん:一次治療】「FOLFOX → FOLFIRI」vs「FOLFIRI → FOLFOX」

転移がある大腸がんの人が最初の化学療法を考える場合、「FOLFOX後にFOLFIRI」でも「FOLFIRI後にFOLFOX」を選択しても生存期間には差がない。

試験では「FOLFOX」レジメンを先行した人の半数は8.0ヵ月以上増悪なく生存し、20.6ヵ月以上生存し、「FOLFIRI」レジメンを先行したした人の半数は8.5ヵ月以上増悪なく生存し、21.5ヵ月以上生存しており、両治療間に差はなかった。

グレード3または4の粘膜炎、吐き気/嘔吐、グレード2の脱毛症は「FOLFIRI」レジメンで多く、グレード3または4の好中球減少症、感覚神経毒性は「FOLFOX」レジメンで多い。

【発表】

2003年12月2日

【試験名】

GERCOR(Phase 3)

【原著】

J Clin Oncol. 2004;22:229-37. [PubMed:14657227]