【卵巣がん:一次治療(PFS)】「カルボプラチン+パクリタキセル(週1回投与)」vs「カルボプラチン+パクリタキセル(3週毎投与)」

GOG262(NEJM)                          

Ⅱ-Ⅳ期卵巣がんと診断された女性が初めての治療として「パクリタキセルカルボプラチン」治療を考える場合、「パクリタキセル」の投与は、「毎週80mg/㎡を1時間かけての点滴」を選択しても「3週毎に175mg/㎡を3時間かけての点滴」を選択した場合を上回る無増悪生存期間は期待しにくい。

ただし、「パクリタキセルカルボプラチン」治療に「アバスチン」を併用しない場合は、「パクリタキセル」の投与方法として「毎週80mg/㎡を1時間かけての点滴」を選択することで「3週毎に175mg/㎡を3時間かけての点滴」を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。

一方、「パクリタキセルカルボプラチンアバスチン」治療を考える場合は、「パクリタキセル」の投与方法として「毎週80mg/㎡を1時間かけての点滴」を選択しても「3週毎に175mg/㎡を3時間かけての点滴」を選択した場合を上回る無増悪生存期間は期待しにくい。

週 1 回投与を受けた人では、Grade 3以上 の貧血(36% vs 16%)、Grade 2以上の感覚性ニューロパチー(26% vs 18%)が多く発現したが、Grade 3 以上の好中球減少症(72% vs 83%)は少なかった。

【発表】

2016年2月25日

【試験名】

GOG-0262(Phase 3)〔NCT01167712

【原著】

N Engl J Med. 2016 ;374:738-48.  [PubMed: 26933849]

【さらに詳しく】