【HER2陰性乳がん:一次治療(PFS)】「アバスチン+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」

AVADO(JCO)                           

遠隔転移が認められたHER2陰性乳がんと診断された女性が初めての化学療法を考える場合、「ドセタキセル」単剤治療に「アバスチン(15mg/kg)」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

アバスチン(7.5mg/kg)+ドセタキセル」治療を受けた55%が奏効したが、「プラセボ+ドセタキセル」治療を受けた人でも46% が奏効しており、治療間に差はなかった(p=0.07)。「アバスチン(15mg/kg)+ドセタキセル」治療を受けた人では64%が奏効しており、「アバスチン(15mg/kg)」治療を追加することで、奏効する確率が46%から64%に上がる(p<0.001)。

本試験の結果を受けて、「アバスチン」が2009年7月29日、欧州で「パクリタキセル」だけでなく、「ドセタキセル」との併用についても適応拡大。

【発表】

2010年5月24日

【試験名】

AVADO(Phase 3)〔NCT00333775

【試験参加国】

オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、イタリア、韓国、リトアニア、オランダ、パナマ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、タイ、英国

【原著】

J Clin Oncol. 2010;28:3239-47. [PubMed:20498403]

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