A051701(Lancet Haematol)
ダブルヒットリンパ腫と診断された人が初めての治療を考える場合、「DA-EPOCH-R」治療に「ベネクレクスタ」の上乗せを選択しても無増悪生存期間の延長は期待できず、生存期間は短縮する。
本試験は「ベネクレクスタ」の追加により、無増悪生存期間の有意な改善などの有効性の向上は認められず、むしろ有害事象による過剰死が発生したため、ダブルヒットリンパ腫コホートは早期中止となった。
「DA-EPOCH-R」療法への「ベネクレクスタ」の追加は、ダブルヒットリンパ腫における毒性を著しく増大させ、過剰死を招いたため、現行のレジメンを実臨床で選択すべきではないという強力な警告となった。
その一方で、ダブルヒットリンパ腫のような極めて侵襲性の高い予後不良な疾患においても、多施設共同の無作為化比較試験が実施可能であることが証明された。また、対照群である「DA-EPOCH-R単独群」が示した治療成績(無増悪生存期間中央値 28.4ヵ月など)は、今後のダブルヒットリンパ腫に対する新規治療開発や臨床試験における重要なベンチマークデータとして、将来の治療開発を牽引することが期待される。
【発表】
2026年9月
【試験名】
A051701(Phase 2/3)〔NCT03984448〕
【試験参加国】
米国
【原著】
Lancet Haematol. 2026 13; E626-E638. [PubMed: 42685316]