1. アンスラサイクリン系製剤
周術期治療においてアンスラサイクリン系製剤が未使用の場合、HER2陰性転移・再発乳がんに対する一次化学療法として、「アンスラサイクリン系製剤」が標準治療として推奨されている。
E1193(JCO) 遠隔転移が認められた乳がんと診断された女性が初めての化学療法を考える場合、「パクリタキセル」単剤治療を選択することで「ドキソルビシン」単剤治療を選択した場合と同程度の生存期間が期待できる。 「ドキソルビ ...
遠隔転移が認められた乳がんと診断された女性が初めての化学療法を考える場合、「ドキソルビシン単剤治療の先行」を選択することで「パクリタキセル単剤治療の先行」を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。 【発表】 2000年2月 【試験名】 Phase 3 【原著】 J Cli ...
MA8(JCO) 遠隔転移を有する乳がんと診断された女性が、初めてまたは2ライン目の化学療法を考える場合、「ドキソルビシン」治療に「ビノレルビン」の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくい。 【発表】 2000年6月 ...
HER2低発現進行乳がんに対する「エンハーツ」治療
化学療法歴のあるHER2低発現の転移・再発乳がんに対して、「エンハーツ」治療が強く推奨されている。 タキサン系製剤未治療例における進行乳がんの二次化学療法 アンスラサイクリン系製剤、タキサン系製剤既治療におけるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性進行乳がんの治療 アンスラサイク ...
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HER2陰性進行乳がんの二次化学療法
1. タキサン系製剤 タキサン系製剤が未使用の場合、HER2陰性転移・再発乳がんに対する二次化学療法としても、「タキサン系製剤」が標準治療として推奨されている。 アンスラサイクリン系製剤、タキサン系製剤既治療におけるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性進行乳がんの治療 アンス ...
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2. タキサン系製剤
周術期治療においてタキサン系製剤が未使用の場合、HER2陰性転移・再発乳がんに対する一次化学療法として、「タキサン系製剤」が標準治療として推奨されている。
E1193(JCO) 遠隔転移が認められた乳がんと診断された女性が初めての化学療法を考える場合、「パクリタキセル」単剤治療を選択することで「ドキソルビシン」単剤治療を選択した場合と同程度の生存期間が期待できる。 「ドキソルビ ...
遠隔転移が認められた乳がんと診断された女性が初めての化学療法を考える場合、「ドキソルビシン単剤治療の先行」を選択することで「パクリタキセル単剤治療の先行」を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。 【発表】 2000年2月 【試験名】 Phase 3 【原著】 J Cli ...
JCOG9802(Ann Oncol) 遠隔転移が認められた乳がんと診断された女性が初めての化学療法を考える場合、「ドセタキセル」単剤治療を選択しても、「ドキソルビシン+シクロホスファミド」治療を選択した場合に劣らない生存期間が期待できる ...
「 パクリタキセル」は、1997年7月に承認され、1999年2月には乳がんへの適応拡大が承認されたタキサン系抗がん剤。2007年12月にはWeekly投与が追加承認された。 HER2陰性転移・再発乳癌に対する一次・二次化学療法としてタキサン系薬剤の投与が標準治療として推奨されてい ...
遠隔転移を認める乳がんと診断された、または手術後に再発した女性が次の治療を考える場合、「パクリタキセル80mg/㎡を毎週」投与する治療を選択することで、「パクリタキセル175mg/㎡を3週毎」に投与する治療を選択した場合を上回る奏効率と生存期間が期待できる。 【発表】 2008年 ...
CA012-0 転移性乳がんと診断された女性が初めての化学療法を考える場合、「アブラキサンン」治療を選択することで「パクリタキセル」治療を選択した場合を上回る奏効率が期待できる。 「アブラキサン」治療の奏効率は42.3% ...
3. パクリタキセル+アバスチン
化学療法に「アバスチン」を併用することが弱く推奨されている。わが国では、「アバスチン」を併用する化学療法として、「パクリタキセル」のみが保険適用となっている。
「アバスチン」は、「パクリタキセル」の併用療法として、2011年9月に「手術不能または再発乳がん」に承認された。HER2陰性転移・再発乳癌に対する一次・二次化学療法(パクリタキセル)に「アバスチン」を併用することが弱く推奨されている。 【承認日】 2011年9月26日 【効能及び ...
E2100(NEJM) 遠隔転移を有する乳がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、「パクリタキセル」治療に「アバスチン」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長は期待できるが、生存期間の延長は期待しにくい。 「パク ...
AVADO(JCO) 遠隔転移が認められたHER2陰性乳がんと診断された女性が初めての化学療法を考える場合、「ドセタキセル」単剤治療に「アバスチン(15mg/kg)」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。 ...
転移性乳がんと診断されたか手術後に再発した女性が初めての化学療法を考える場合、「アブラキサン+アバスチン」治療を選択しても「イキサベピロン+アバスチン」治療を選択しても、「パクリタキセル+アバスチン」治療を上回る無増悪生存期間は期待しにくい。 本試験は中間解析により無益性が示され ...
TURANDOT (Lancet Oncol) HER2陰性の人で初めての薬物治療を受ける場合、「アバスチン+カペシタビン」治療の選択は「アバスチン+パクリタキセル」治療に比べて生存期間について劣らない効果が期待できる。 「アバスチン+カペ ...
HER2陰性の人は、「アバスチン+カペシタビン」治療に「ビノレルビン」の追加を選択しても、無増悪生存期間、生存期間の延長は期待しにくい。 試験では、「アバスチン+カペシタビン+ビノレルビン」治療を受けた人の無増悪生存期間は9.6ヵ月、生存期間は27.2ヵ月であった。一方、「アバス ...
HER2低発現進行乳がんに対する「エンハーツ」治療
化学療法歴のあるHER2低発現の転移・再発乳がんに対して、「エンハーツ」治療が強く推奨されている。 タキサン系製剤未治療例における進行乳がんの二次化学療法 アンスラサイクリン系製剤、タキサン系製剤既治療におけるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性進行乳がんの治療 アンスラサイク ...
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4. アンスラサイクリン系製剤+タキサン系製剤
周術期治療においてアンスラサイクリン系製剤が未使用の場合、HER2陰性転移・再発乳がんに対する一次化学療法として、「タキサン系製剤」が標準治療として推奨されている。
遠隔転移を有する乳がんと診断された女性が、初めての化学療法を考える場合、「ドキソルビシン+パクリタキセル(AT)」治療を選択することで「5-FU+ドキソルビシン+シクロホスファミド(FAC)」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。 【発表】 2001年3月15日 【試験 ...
遠隔転移を有する乳がんと診断された女性が、初めての化学療法を考える場合、「ドキソルビシン+ドセタキセル(AT)」治療を選択することで「5-FU+ドキソルビシン+シクロホスファミド(FAC)」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。 【発表】 2005年10月1日 【試験名 ...
遠隔転移を有する乳がんと診断された女性が、初めての化学療法を考える場合、「エピルビシン+ドセタキセル」治療を選択することで「5-FU+エピルビシン+シクロホスファミド(FEC)」治療を選択した場合と同程度の生存期間が期待できる。 【発表】 2004年10月18日 【試験名】 Ph ...
EORTC10961(JCO) 遠隔転移を有する乳がんと診断された女性が初めての化学療法を考える場合、「ドキソルビシン+ドセタキセル(ATレジメン)」治療と「ドキソルビシン+シクロホスファミド(ACレジメン)」治療のどちらを選択して ...
AB01(JCO) 遠隔転移が認められた乳がんと診断された女性が初めての化学療法を考える場合、「エピルビシン+パクリタキセル」治療を選択しても「エエピルビシン+シクロホスファミド」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間は期 ...
遠隔転移を有する乳がんと診断された女性が、初めての化学療法を考える場合、「エピルビシン+ドセタキセル」治療を選択しても「エピルビシン+シクロホスファミド」治療を選択した場合と同程度の無増悪生存期間、生存期間が期待できる。 【発表】 2010年1月20日 【試験】 Phase 3 ...
HER2低発現進行乳がんに対する「エンハーツ」治療
化学療法歴のあるHER2低発現の転移・再発乳がんに対して、「エンハーツ」治療が強く推奨されている。 タキサン系製剤未治療例における進行乳がんの二次化学療法 アンスラサイクリン系製剤、タキサン系製剤既治療におけるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性進行乳がんの治療 アンスラサイク ...
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アンスラサイクリン系製剤、タキサン系製剤既治療におけるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性進行乳がんの治療
アンスラサイクリン系薬剤およびタキサン系薬剤既治療例に対し、PARP阻害薬の単剤投与が強く推奨されている。 ...
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アンスラサイクリン系製剤、タキサン系製剤既治療におけるHER2陰性進行乳がんの三次化学療法
1. ハラヴェン 周術期治療を含めてアンスラサイクリン系製剤、タキサン系製剤が既使用の場合、HER2陰性転移・再発乳がんに対して、「ハラヴェン」治療が弱く推奨されている。 ...
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5. フルオロピリミジン系製剤
HER2陰性転移・再発乳がんに対する一次化学療法として、「S-1」治療または「カペシタビン」治療が弱く推奨されている。
SELECT BC(Lancet Oncol) 内分泌療法抵抗性人が初めての化学療法を考える場合、「S-1(経口)」治療を選択しても「パクリタキセルまたはドセタキセル(静注)」に劣らない生存期間が期待できる。 本試験の結果を踏まえ、乳癌治療 ...
SELECT BC-CONFIRM(Br J Cancer) 遠隔転移を有するHER2陰性乳がんと診断された女性が、初めての化学療法を考える場合、「S-1」治療を選択しても「アンスラサイクリン系製剤を含む化学療法(①5-FU+エピルビシン+シクロホス ...
遠隔転移を有する乳がんと診断された女性が、初めての化学療法を考える場合、「カペシタビン」単剤治療を選択することで「CMF(シクロホスファミド+メトトレキサート+5-FU)」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。 【発表】 2011年10月24日 【試験名】 ANZ 00 ...
55歳以上で進行または転移性乳がんと診断された女性が、初めての化学療法を考える場合、「カペシタビン」単剤治療を選択することで「CMF(シクロホスファミド+メトトレキサート+5-FU)」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。 【発表】 2001年9月 【試験名】 Phas ...
HER2低発現進行乳がんに対する「エンハーツ」治療
化学療法歴のあるHER2低発現の転移・再発乳がんに対して、「エンハーツ」治療が強く推奨されている。 タキサン系製剤未治療例における進行乳がんの二次化学療法 アンスラサイクリン系製剤、タキサン系製剤既治療におけるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性進行乳がんの治療 アンスラサイク ...
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HER2陰性進行乳がんの二次化学療法
1. タキサン系製剤 タキサン系製剤が未使用の場合、HER2陰性転移・再発乳がんに対する二次化学療法としても、「タキサン系製剤」が標準治療として推奨されている。 アンスラサイクリン系製剤、タキサン系製剤既治療におけるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性進行乳がんの治療 アンス ...
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6. 国内で現在開発中の治療
6-1. HER2陰性HR陽性進行乳がんにおける一次化学療法
2024年10月4日、「エンハーツ」が「一つ以上の内分泌療法を受けた化学療法未治療のHER2低発現(IHC 1+ または IHC 2+/ISH-)またはHER2超低発現(膜染色を認めるIHC 0)の転移再発乳がん」を対象に承認申請された。この申請は、Phase 3試験『DESTI ...
KEYNOTE-B49 HR陽性HER2陰性進行乳がんと診断され、CDK4/6阻害薬を含む2レジメン以上の内分泌療法歴がある女性が次の治療を考える場合、「化学療法(パクリタキセル、アブラキサン、ドキシル、カペシタビンより医師が ...
ASCENT-07 局所再発切除不能または転移性HR陽性HER2陰性乳がんと診断され、内分泌療法歴がある女性が次の治療を考える場合、「トロデルビ」治療を選択することで、「単剤化学療法(パクリタキセル、アブラキサン、カペシタビ ...
6-2. HER2陰性HR陰性(トリプルネガティブ)進行乳がんにおける一次化学療法
IPATunity170 切除不能な局所進行または転移性のトリプルネガティブ乳がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、「パクリタキセル」治療に「テセントリク」または「テセントリク+イパタセルチブ」の上乗せを選択すること ...
TROPION-Breast02 抗PD-(L)1抗体の適応とならない局所再発切除不能または転移性トリプルネガティブ乳がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、「ダトポタマブ デルクステカン」治療を選択することで、「単剤化学療 ...
ASCENT-04 手術不能な局所進行または転移性のPD-L1陽性のトリプルネガティブ乳がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、「トロデルビ+キイトルーダ」治療を選択することで、「化学療法(パクリタキセル、アブラキサ ...
ASCENT-03 遠隔転移を有するトリプルネガティブ乳がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、「トロデルビ」治療を選択することで、「単剤化学療法(パクリタキセル、アブラキサン、ゲムシタビン、カルボプラチンより選択) ...
TROPION-Breast05 PD-L1陽性のトリプルネガティブ乳がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、「ダトポタマブ デルクステカン」治療または「ダトポタマブ デルクステカン+イミフィンジ」治療を選択することで、「キ ...
CAPItello-290 遠隔転移を有するトリプルネガティブ乳がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、「パクリタキセ」治療に「AKT阻害薬 トルカプ」の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくい。 【学会発表】 ...
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