Stage IIと診断された人が術後補助化学療法の期間を考える場合、「3ヵ月」を選択することで、「6ヵ月」に比べ、3年無イベント生存率を低下させることなく、3年間持続する末梢神経障害の発現率低下が期待できる。CAPOX治療を6ヵ月受けた人の3年無病生存率は88.4%、3ヵ月受けた人の3年無病生存率は88.2%であった。
FOLFOX治療を6ヵ月受けた人のうち31%が治療を中止したが、3ヵ月受けた人では10%(p = 0.0193)にとどまった。同様に、CAPOX治療を6ヵ月受けた人のうち35%が治療を中止したが、3ヵ月受けた人では15%であった(p < 0.0001)。グレード2以上の末梢神経障害を発生した人は治療期間を6ヵ月から3ヵ月に短縮することで43%から16%と43%に減少した(p < 0.0001)。
【発表】
2020年10月25日
【試験名】
ACHIEVE-2(Phase 3)
【原著】
Ann Oncol. 2021 ;32:77-84. [PubMed: 33121997]
【さらに詳しく】