AEGEAN(JCO)
切除可能なIIA期-IIIB期非小細胞肺がんと診断された人が手術前後の治療を考える場合、「術前の化学療法」に「イミフィンジ」の上乗せ、「術後のイミフィンジ(4週毎に最長12サイクル)」の追加を選択することで3年無イベント生存率の向上が期待できる。
切除可能早期NSCLCに対する新たな標準治療(周術期アプローチ)の確立
3年無イベント生存率において、「イミフィンジ」周術期群がプラセボ群に対して12%以上の明確な上乗せ(60.1% vs 47.9%)を示したことは、実臨床で根治切除可能なステージII〜IIIの肺がんに対する標準治療としての治療戦略決定を決定づけるエビデンスとなる。
「肺がん特異的死亡」を抑制することの臨床的証明(肺がん特異的生存期間の有意な延長)
生存期間は未だ有意差に達していないものの、実質的ながん死を抑制した肺がん特異的生存期間の明確な延長(HR 0.70)は、臨床医が患者に対し「肺がんによる死亡を長期間にわたり有意に防ぐことができる治療」として周術期「イミフィンジ」を推奨する強力な臨床的説得力を提供する。
PD-L1発現ステータスを問わない普遍的な有効性の確認
バイオマーカー解析により、PD-L1が1%未満の陰性例(HR 0.69)でも、高発現例(HR 0.71)と同等の高いEFS改善が得られることが一貫して確認された。これにより、実臨床において治療開始前にPD-L1陰性と判明した人であっても、躊躇することなく周術期、「イミフィンジ」ベースの治療をファーストチョイスとして適用する道を開いた。
【発表】
2026年8月28日
【試験名】
AEGEAN(Phase 3)〔NCT03800134/jRCT2080224587〕
【試験参加国】
日本(大阪はびきの医療センター、姫路医療センター、広島市立広島市民病院、広島大学病院、岩国医療センター、埼玉県立がんセンター、産業医科大学病院、川崎医科大学附属病院、愛知県がんセンター、新潟県立がんセンター新潟病院、岡山大学病院、近畿大学病院、藤田医科大学病院、和歌山県立医科大学附属病院)、米国、アルゼンチン、オーストリア、ベルギー、ブラジル、ブルガリア、カナダ、中国、コスタリカ、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ペルー、フィリピン、ポーランド、ルーマニア、ロシア、スペイン、台湾、タイ、ベトナム
【原著】
J Clin Oncol. 2026 Aug 28. [PubMed: 42664473]
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