【HR陽性乳がん:二次内分泌療法(PFS)】ベージニオ+別の内分泌療法

AGAIN(Breast Cancer Res Treat)                 

局所進行、転移または再発HR陽性HER2陰性乳がんと診断され、ベージニオ+内分泌療法治療開始6ヵ月以降に進行が認められた64名が「ベージニオ+別の内分泌療法」治療を受けた結果、無増悪生存期間は4.2ヵ月にとどまった。全体のPFSの95%信頼区間下限が事前に設定した閾値(3ヵ月)を超えなかったため、主要評価項目は未達成と評価された。

フェソロデックスからアロマターゼ阻害薬へ変更した36名の無増悪生存期間は2.8ヵ月にとどまったが、アロマターゼ阻害薬(またはタモキシフェン)からフェソロデックスへ変更した28名の無増悪生存期間は7.1ヵ月であった。

アロマターゼ阻害薬(またはタモキシフェン)からフェソロデックスへ変更した人において、進行時のCCND1増幅の獲得は、無増悪生存期間短縮(HR 5.13、95% CI 1.43〜18.4、p=0.01)および生存期間短縮(HR 6.28、95% CI 1.26〜31.25、p=0.01)と関連していた。ESR1変異やPIK3CA変異の有無による無増悪生存期間および生存期間の有意な差は認められなかった。

試験全体としての主要評価項目は未達成であったが、ベージニオ+アロマターゼ阻害薬(またはタモキシフェン)の進行後に、ベージニオを継続したままフェソロデックスへ切り替えるアプローチは、臨床的に有効な選択肢となり得ることが示された。 特に、AKT経路の遺伝子変異がない人、あるいはAKT阻害薬やPI3K阻害薬が適応とならない人、副作用で継続困難な人にとって、有用な治療選択肢の一つとして考慮される可能性がある。また、ベージニオ再投与におけるCCND1増幅が、耐性を予測する潜在的なバイオマーカーとなる可能性が示唆された。

【発表】

2026年7月20日

【試験名】

AGAIN/WJOG14220B(Phase 2)〔jRCTs031210129

【試験参加国】

日本(虎の門病院、兵庫県立がんセンター、昭和医科大学病院、北海道がんセンター、大阪市立総合医療センター、近畿大学病院、国立がん研究センター東病院、名古屋市立大学病院、名古屋医療センター、和泉市立総合医療センター、愛知県がんセンター、群馬大学医学部附属病院、斗南病院、国際医療福祉大学成田病院、市立岸和田市民病院、がん研有明病院)

【原著】

Breast Cancer Res Treat. 2026 ;218:18.  [PubMed: 42474572]

 

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