【多発性骨髄腫:二次治療(PFS)】「シクロホスファミド+ポマリスト+デキサメタゾン」vs「ポマリスト+デキサメタゾン」

AMN003(Blood Cancer J)                    

多発性骨髄腫と診断され、プロテアソーム阻害薬、レブラミドを含む治療を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「ポマリストデキサメタゾン」治療に「シクロホスファミド」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

ポマリストデキサメタゾン」治療の奏効率は38.3%であったのに対し、「シクロホスファミドポマリストデキサメタゾン」治療を受けた人の61.3%が治療に奏効した。

シクロホスファミドポマリストデキサメタゾン」治療の主なグレード3以上の有害事象は、好中球減少( 32.3% vs 18.3%)、貧血(11.3% vs 10.0%)、肺炎(8.1% vs 11.7%)。

【発表】

2025年10月6日

【試験名】

AMN003(Phase 3)〔NCT03143049

【試験実施国】

日本、韓国、台湾、香港、シンガポール

【原著】

Blood Cancer J. 2025 ;15:155. [PubMed: 41052983]

【さらに詳しく】

 

今日の標準治療

【標準治療】再発・難治性多発性骨髄腫(ポマリストを含むレジメン)
再発・難治性多発性骨髄腫(レブラミド、プロテアソーム阻害薬、抗CD38抗体を含むレジメンの治療歴あり)の治療 1. 抗CD38抗体、免疫調節薬(ポマリスト)を含む治療 1-1. ダラキューロ+ポマリスト+デキサメタゾン(DPd)治療 1-2. サークリサ+ポマリスト+デキサメタゾ ...