ANZCTR(BMC Cancer)
初めての治療を考える場合、「CAPIRI(カペシタビン+イリノテカン)+アバスチン」レジメンを選択しても「FOLFIRI+アバスチン」レジメンを上回る無増悪生存期間は期待しにくい。
試験では、「CAPIRI+アバスチン」レジメンの無増悪生存期間について、「FOLFIRI+アバスチン」レジメンと比較。「FOLFIRI+アバスチン」治療を受けた人の無増悪生存期間が10.8ヵ月であったのに対し、「CAPIRI+アバスチン」治療を受けた人では10.2ヵ月と治療間に差はなかった(p=0.67)。
生存期間は、「FOLFIRI+アバスチン」治療を受けた人で20.0ヵ月であったのに対し、「CAPIRI+アバスチン」治療を受けた人では25.3ヵ月と治療間に差はなかった(p=0.099)。
主なグレード3または4の有害事象は、好中球減少症(13% vs 22%)、下痢(19% vs 11%)。
【発表】
2012年6月29日
【試験名】
ANZCTR(Phase 3)〔ACTRN12610000270011〕
【原著】
BMC Cancer. 2012;12:271. [PubMed: 22748098]