【HER2陽性乳がん:術後治療(6年iDFS)】「パージェタ+ハーセプチン+化学療法」vs「ハーセプチン+化学療法」

APHINITY(JCO)                         

HER2陽性の切除可能乳がんと診断された女性が手術後の補助療法を考える場合、「ハーセプチン+化学療法」に「パージェタ」の上乗せを選択することで6年後に浸潤性疾患が認められず、生活できている可能性が高まる。

上乗せ効果が見られたのはリンパ節転移が認められた集団で、「パージェタ」の上乗せを選択することで6年無浸潤性疾患生存率は83%から85%に向上。リンパ節転移が認められなかった集団では、「パージェタ」の上乗せを選択しても6年無浸潤性疾患生存率に対する有益性は示されなかった。

【発表】

2021年2月4日

【試験名】

APHINITY(Phase 3)〔NCT01358877/jRCT2080221752

【試験参加国】

日本(愛知県がんセンター、千葉県がんセンター、国立がん研究センター東病院、四国がんセンター、九州がんセンター、群馬大学医学部附属病院、広島市民病院、岩手医科大学附属病院、相良病院、聖マリアンナ医科大学病院、東海大学医学部付属病院、くまもと森都総合病院、京都大学医学部附属病院、新潟県立がんセンター新潟病院、大阪医療センター、大阪国際がんセンター、埼玉医科大学国際医療センター、埼玉県立がんセンター、静岡県立静岡がんセンター、静岡県立静岡総合病、自治医科大学附属病院、国立がん研究センター中央病院、都立駒込病院、がん研有明病院、東京医科大学病院)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、カナダ、チリ、中国、コロンビア、クロアチア、チェコ、デンマーク、エルサルバドル、フランス、ドイツ、グアテマラ、香港、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、パナマ、ペルー、フィリピン、ポーランド、ルーマニア、ロシア、スロベニア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、タイ、ウクライナ、英国

【原著】

J Clin Oncol. 2021 ;39:1448-1457. [PubMed: 33539215]

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