
ARIEL3(Lancet)
卵巣がんと診断され、プラチナ製剤を含む化学療法を2回以上受けたことがあるがプラチナ感受性を維持している女性は、BRCA遺伝子変異の有無に関わらず、プラチナ製剤で奏効が得られた後に「ルカパリブによる維持療法」を選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。
BRCA遺伝子変異陽性の人では「ルカパリブ」治療を受けることで無増悪生存期間が5.4ヵ月から16.6ヵ月に延長(ハザード比 0.23; 95%信頼区間 0.16–0.34; p<0·0001)。
グレード3以上の治療関連有害事象の発現率は、「ルカパリブ」治療を受けることで15%から56%に増加。主な有害事象はヘモグロビン減少(1%→19%)、ALTまたはASP上昇(0%→10%) 。
【発表】
2017年9月12日
【試験名】
ARIEL3(Phase 3)〔NCT01968213〕
【試験参加国】
米国、オーストラリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、イスラエル、イタリア、ニュージーランド、スペイン、英国
【原著】
Lancet. 2017; 390: 1949-1961. [PubMed: 28916367]
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