【直腸がん:術前治療(3年DFS)】「イリノテカン+カペシタビン+放射線療法」vs「カペシタビン+放射線療法」

ARISTOTLE(Lancet Oncol)                    

高リスクの局所進行直腸がんと診断された人が手術前の化学放射線療法を考える場合、「カペシタビン+放射線療法」に「イリノテカン」の上乗せを選択しても3年無病生存率の向上は期待しにくい。

本試験の結果より、MRIで定義された高リスクの局所進行直腸がんにおいて、標準的な術前化学放射線療法にイリノテカンを同時追加しても、病理学的完全奏効率や生存期間は改善せず、下痢や血球減少などの毒性を不必要に増加させることが示された。

したがって、この臨床設定においてイリノテカンを併用すべきではないという強力なエビデンスを提供するものである。今後は、臨床的・病理学的な完全奏効が得られやすい人を遺伝子シグネチャー等のバイオマーカーを用いて予測し、個別化治療へと向かうアプローチが重要となることが示唆されている。

【発表】

2026年7月28日

【試験】

ARISTOTLE(Phase 3)

【試験実施国】

英国

【原著】

Lancet Oncol. 2026; 27:1004-1019. [PubMed: 42508427]