ASPIRE(Br J Haematol)
治療抵抗性または再発の人でも、年齢にかかわらず、「レブラミド+デキサメタゾン」治療に「カイプロリス」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。
この分析では、70歳未満と70歳以上に分けて「カイプロリス+レブラミド+デキサメタゾン」3剤併用療法の無増悪生存期間について「レブラミド+デキサメタゾン」2剤併用療法を対照にを比較。
分析の結果、70歳未満では「レブラミド+デキサメタゾン」に「カイプロリス」を上乗せすることで、無増悪生存期間が17.6ヵ月から28.6ヵ月に延長し(HR=0.701、95%信頼区間:0.561-0.877)、70歳以上では、「カイプロリス+レブラミド+デキサメタゾン」3剤併用療法を受けた人で23.8ヵ月、「レブラミド+デキサメタゾン」2剤併用療法を受けた人で16.0ヵ月であった(HR=0.753、95%信頼区間:0.527-1.077)。
奏効率は、70歳未満では「カイプロリス」を上乗せすることで、66.9%から86.0%に向上。70歳以上では66.1%から90.3%に向上。
70歳以上では「カイプロリス」の上乗せによって、心血管系有害事象が増加。
【発表】
2017年2月17日
【試験名】
ASPIRE(Phase 3)〔NCT01080391〕
【試験参加国】
米国、カナダ、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、チェコ、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、オランダ、ポーランド、ルーマニア、ロシア、セルビア、スペイン、スウェーデン、英国
【原著】
Br J Haematol. 2017;177:404-413. [PubMed: 28211560]
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