【乳がん:術後治療(3年DFS)】「アリミデックス」vs「タモキシフェン」

切除可能な乳がんと診断された女性が手術後の内分泌療法を考える場合、「アリミデックス5年投与」を選択することで「タモキシフェン5年投与」を上回る3年無病生存率が期待できる。「アリミデックス」治療選択による無病生存率の改善は、ホルモン受容体陽性の女性に限られていた。

しかし、「タモキシフェン」治療に「アリミデックス」の上乗せを選択しても3年無病生存率の向上は期待しにくい。

アリミデックス」治療を選択することで「タモキシフェン」治療を選択した場合に比べ、子宮内膜がん、子宮内膜癌、膣出血・膣分泌物、脳血管障害、静脈血栓塞栓症、ホットフラッシュのリスクが減少するが、筋・骨格障害、骨折のリスクが高くなる。

【発表】

2002年6月22日

【試験名】

ATAC(Phase 3)

【原著】

Lancet. 2002;359:2131-9. [PubMed: 12090977]