AXEPT(Lancet Oncol)
転移性大腸がんと診断され、一次治療が不応・不耐となった人が、次の治療を考える場合、 「CAPIRI(カペシタビン+イリノテカン)±アバスチン」治療を選択しても「FOLFIRI±アバスチン」治療を選択した場合に劣らない生存期間のが期待できる。
主なグレード3または4の有害事象は、好中球数減少症(17% vs 43%)。「CAPIRI±アバスチン」治療で「FOLFIRI±アバスチン」治療より多く発現する下痢(7% vs 3%)。
本試験の「CAPIRI±アバスチン」群では、83%の人が「CAPIRI+アバスチン」治療、17%の人が「CAPIRI」治療を受けた。一方「FOLFIRI±アバスチン」群では、84%の人が「FOLFIRI+アバスチン」治療を受けた。「CAPIRI+アバスチン」治療の「FOLFIRI+アバスチン」治療に対する生存期間におけるHRは0.92(0.76-1.12)、無増悪生存期間におけるHRは0.94(0.79-1.12)であった。
本試験において97.5%の人が「オキサリプラチン」の治療歴、29.0%の人が「アバスチン」を含む一次治療を受けていた。
【発表】
2018年3月16日
【試験名】
AXEPT(Phase 3)〔NCT01996306〕
【試験参加国】
日本、韓国、中国
【原著】
Lancet Oncol. 2018;19:660-671. [PubMed: 29555258]
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