【多発性骨髄腫:二次治療(PFS)】「ベネクレクスタ+ベルケイド+デキサメタゾン」vs「ベルケイド+デキサメタゾン」

BELLINI(Lancet Oncol)                   

再発または難治性の多発性骨髄腫と診断された人が次の治療を考える場合、「ベルケイドデキサメタゾン」治療に「ベネクレクスタ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できるが、死亡リスクが有意に高まる。

ベルケイドデキサメタゾンベネクレクスタ」治療の主なグレード3以上の有害事象は、好中球減少症(18% vs 7%)、肺炎(16% vs 9%)、血小板減少(15% vs 30%)、貧血(15% vs 15%)、下痢(15% vs 11%)であった。重篤な有害事象(48% vs 50%)および重篤な感染(28% vs 27%)の発現率は、同程度であった。

ベルケイドデキサメタゾンベネクレクスタ」治療を受けた人の死亡者の大多数は、感染および病勢進行と関連していた。「ベネクレクスタ」の上乗せによって、特に死亡率が高かまった集団は、低BCL2発現かつt(11;14)転座なしの集団であった(HR 3.04、p=0.0022)。

【発表】

2020年10月29日

【試験名】

BELLINI(Phase 3)〔NCT02755597

【試験参加国】

日本(名古屋市立大学病院、九州大学病院、大垣市民病院、群馬大学医学部附属病院、渋川医療センター、広島赤十字・原爆病院、神戸市立医療センター中央市民病院、水戸医療センター、京都府立医科大学附属病院、JCHO鞍馬口医療センター、東北大学病院、岡山医療センター、大阪赤十字病院、埼玉医科大学総合医療センター、栃木県立がんセンター、国立がん研究センター中央病院、日本赤十字社医療センター、がん研有明病院、災害医療センター)、米国、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、韓国、ロシア、スペイン、台湾、ウクライナ、英国

【原著】

Lancet Oncol. 2020 ;21:1630-1642.  [PubMed: 33129376]

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