【神経膠腫:二次治療】アバスチン

悪性神経膠腫と診断され、「テモダール+放射線療法」治療後に病勢が進行した日本人31名(29名が膠芽腫)が「アバスチン」治療を受けた結果、再発膠芽腫の6ヵ月無増悪生存率は33.9%であった。

【発表】

2012年7月27日

【試験】

Phase 2

【試験実施国】

日本

【原著】

Jpn J Clin Oncol. 2012 ;42:887-95. [PubMed: 22844129]

【添付文書における表記】

既治療の再発悪性神経膠腫患者(膠芽腫29例、退形成性星細胞腫1例、退形成性乏突起星細胞腫1例)を対象に、本剤10mg/kgの2週間隔投与時の有効性を検討した。再発の膠芽腫患者29例における6カ月無増悪生存率は33.9%、1年生存率は34.5%、奏効率は27.6%であった。無増悪生存期間及び生存期間の中央値はそれぞれ3.3カ月及び10.5カ月であった。

副作用発現率は、96.8%(30/31例)であった。主な副作用は、尿中蛋白陽性41.9%(13/31例)、高血圧32.3%(10/31例)、下痢22.6%(7/31例)、鼻出血22.6%(7/31例)、ALT増加16.1%(5/31例)、好中球数減少16.1%(5/31例)、白血球数減少16.1%(5/31例)、血中Al-P増加12.9%(4/31例)、便秘9.7%(3/31例)、口内炎9.7%(3/31例)であった。