BFORE(JCO)
慢性骨髄性白血病と診断された人が初めての治療を考える場合、「ボシュリフ」治療を選択することで、「グリベック」治療を選択した場合を上回る分子遺伝学的大奏効率が期待できる。
グレード3以上の下痢、ALT上昇、AST上昇は「ボシュリフ」治療を選択することで発現する確率が高まる。
本試験と国内第Ⅱ相非盲検試験『B1871048』の結果に基づき、2019年7月30日、慢性骨髄性白血病の一次治療としてのの適応追加が申請され、2020年6月29日承認された。
【発表】
2017年11月1日
【試験名】
BFORE(Phase 3)〔NCT02130557〕
【試験参加国】
米国、オーストラリア、ベルギー、カナダ、チェコ、デンマーク、フィランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、イスラエル、イタリア、韓国、メキシコ、ノルウェー、ポーランド、シンガポール、スロバキア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、台湾、タイ、ウクライナ、英国
【原著】
J Clin Oncol. 2018;36:231-237. [PubMed: 29091516]
【さらに詳しく】
【こちらの図鑑も合わせて見る】
【添付文書における表記】
初発の慢性期の慢性骨髄性白血病患者注)(536例)に、本剤400mg又はイマチニブ400mgを1日1回経口投与した。主要評価項目である12ヵ月時点の分子遺伝学的大寛解(MMR)率は以下のとおりであり、イマチニブ群に対する本剤群の優越性が検証された(2016年8月11日データカットオフ)。
注)臨床試験では、病勢進行中のB型及びC型肝炎の患者は除外された。
また、本剤群の安全性評価対象例268例中、250例(93.3%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。その主な副作用は下痢176例(65.7%)、悪心82例(30.6%)、ALT上昇76例(28.4%)等であった。