【Ph陽性急性リンパ性白血病:二次治療】ビーリンサイト

フィラデルフィア染色体陽性B細胞性急性リンパ性白血病と診断され、BCR-ABLチロシンキナーゼ阻害薬治療歴を有する成人45名が「ビーリンサイト」治療を受けた結果、36%の人が最初の2サイクル以内に完全寛解または部分的血液学的回復を伴う完全寛解(CRh)を得た。

【発表】

2017年6月1日

【試験】

Phase 2〔NCT02000427

【試験参加国】

米国、フランス、ドイツ、イタリア、英国

【原著】

J Clin Oncol. 2017 ;35:1795-1802. [PubMed: 28355115]

【添付文書における表記】

成人(18歳以上)の再発又は難治性注12)のフィラデルフィア染色体陽性B細胞性急性リンパ性白血病患者45例に本剤を投与した注4)。最初の2サイクル以内にCR又はCRh*注5)が得られた患者の割合は35.6%(16/45例(CR 14例、CRh2例)、95%信頼区間:21.9%~51.2%)であった。
本剤を投与された45例中41例(91.1%)に副作用が認められた。主な副作用は、発熱21例(46.7%)、発熱性好中球減少症11例(24.4%)、貧血6例(13.3%)、頭痛5例(11.1%)、肝酵素上昇5例(11.1%)等であった。

注12)以下のいずれかに該当する患者:

注4)28日間の持続点滴静注と14日間の休薬を1サイクルとし、①18歳以上の患者又は②18歳未満の患者に対し、1サイクル目の最初の7日間は1日①9µg又は②5µg/m2(体表面積)、以降は①28µg又は②15µg/m2(体表面積)を持続静脈内投与し、最大5サイクルまで投与した。

注5)骨髄芽球率が5%以下かつ末梢循環血中に白血病細胞が認められない状態で、造血の回復について、末梢血の血小板数100,000/µL超かつ好中球絶対数1,000/µL超(CR)又は末梢血の血小板数50,000/µL超かつ好中球絶対数500/µL超(CRh)の場合。