【HR陽性乳がん:二次内分泌療法(PFS)】「ビレオシクリブ+フェソロデックス」vs「フェソロデックス」

BRIGHT-2(Nat Commun)                    

HR陽性HER2陰性進行乳がんと診断され、内分泌療法による治療後に病勢が進行した女性が次の治療を考える場合、「フェソロデックス」治療に「CDK4/6阻害薬(ビレオシクリブ)」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

特に内分泌療法に対する一次耐性、肝転移、骨転移のみの女性で、顕著な効果を示すことが示唆された。

ビレオシクリブフェソロデックス」併用療法の主な副作用は、下痢(92.6%、グレード3以上:5.4%)​、好中球減少(87.3%、グレード3以上:31.4%)​、白血球減少(83.3%、グレード3以上:18.6%)​、貧血(66.7%、グレード3以上:10.8%)​。治療関連有害事象による治療中止は1.5%(3名)にとどまった。

【発表】

2025年4月9日

【試験名】

BRIGHT-2(Phase 3)〔NCT05077449

【試験実施国】

中国

【原著】

Nat Commun. 2025 ;16:3350. [PubMed: 40204778]

 

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