【肺がん:一次治療(OS)】「カルボプラチン+ゲムシタビン」vs「シスプラチン+ゲムシタビン」

BTOG2(Eur J Cancer)                      

初めての治療として「ゲムシタビン」との併用するプラチナ製剤を考える場合、「カルボプラチン」の選択は「シスプラチン(80mg/㎡)」に劣らない生存期間が期待できる。

試験では、「カルボプラチンゲムシタビン」治療および「シスプラチン(50mg/㎡)+ゲムシタビン」治療の生存期間について「シスプラチン(80mg/㎡)+ゲムシタビン」治療に対する非劣性を検証。

カルボプラチンゲムシタビン」治療を受けた人の生存期間が10.0ヵ月であったのに対し、「シスプラチン(80mg/㎡)+ゲムシタビン」治療では9.5ヵ月であり、非劣性が示された。「シスプラチン(50mg/㎡)+ゲムシタビン」治療の生存期間は8.2ヵ月であり、「シスプラチン」を「80mg/㎡」から「50mg/㎡」に減量することで、生存期間が1.3ヵ月短縮。

グレード3または4の有害事象は、「カルボプラチンゲムシタビン」治療を受けた人で多く発現し(60%)、減量や延期が多かった。「シスプラチン(80mg/㎡)+ゲムシタビン」治療では43%、「シスプラチン(50mg/㎡)+ゲムシタビン」治療では30%。

【発表】

2017年8月3日

【試験名】

BTOG2(Phase 3)〔NCT00112710

【原著】

Eur J Cancer. 2017 ;83:302-312. [PubMed: 28780466]