【大腸がん:一次治療(TFS)】「カペシタビン+アバスチン」vs「CAPOX+アバスチン」

転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、『「カペシタビン(またはLV5FU2)+アバスチン」を増悪するまで投与を継続し、その後「CAPOX(またはFOLFOX)+アバスチン」を増悪するまで投与を継続する』逐次治療戦略は、『「CAPOX(またはFOLFOX)+アバスチン」を増悪するまで投与を継続する』併用治療戦略を選択した場合を上回る治療戦略成功期間が期待できる。無増悪生存期間、生存期間に差はなかった。

併用治療戦略を選択した人のうち、51.7%が治療に奏効し、逐次治療戦略を選択した人のうち、33.1%が治療に奏効した。

併用治療戦略を選択した場合、全グレードおよびグレード3または4の感覚神経障害、グレード3または4の好中球減少を経験するリスクが高くなる。逐次治療戦略を選択した場合、全グレードの血小板減少、全グレードの手足症候群および鼻出血、グレード3または4の蛋白尿を経験するリスクが高くなる。

【発表】

2022年5月12日

【試験名】

C-cubed(Phase 3)〔UMIN000015405

【試験実施国】

日本

【原著】

Eur J Cancer. 2022 ;169:166-178. [PubMed: 35569283]

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