【大腸がん:二次治療(OS)】「ナパブカシン+FOLFIRI」vs「FOLFIRI」

遠隔転移を有する大腸がんと診断され、一次治療として「フルオロピリミジン+オキサリプラチン±アバスチン」加療後に進行した人が次の治療を考える場合、「FOLFIRI」治療に「ナパブカシン」の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくい。pSTAT-3陽性の人であっても生存期間の延長は期待しにくい。

ナパブカシンFOLFIRI」治療を受けた73.8%の人がグレード3以上の有害事象を経験した(vs 66.7%)。その主なものは下痢(21.2% vs 7.0%)、好中球数減少(13.7% vs 19.2%)、好中球減少症(13.3% vs 15.2%)であった。

【発表】

2022年11月11日

【試験名】

CanStem303C(Phase 3)〔NCT02753127

【試験参加国】

米国、オーストラリア、ベルギー、カナダ、中国、チェコ、フランス、ドイツ、香港、イスラエル、イタリア、日本(愛知県がんセンター、国立がん研究センター東病院、四国がんセンター、北海道大学病院、神戸市立医療センター中央市民病院、聖マリアンナ医科大学附属病院、大阪大学医学部附属病院、大阪医科薬科大学附属病院、埼玉県立がんセンター、静岡がんセンター、東京医科歯科大学医学部附属病院、国立がん研究センター中央病院、がん研究会有明病院、九州がんセンター、大阪国際がんセンター、大阪医療センター)、韓国、オランダ、シンガポール、スペイン

【原著】

Clin Colorectal Cancer. 2022 Nov 11. [PubMed: 36503738]

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