CASSANDRA(eClinicalMedicine)
切除可能またはボーダーライン切除可能膵管腺がんと診断された人が手術前の補助化学療法を考える場合、術前化学療法を「6ヵ月」に延長しても、「4ヵ月(+術後2ヵ月)」と同程度の無イベント生存期間が期待できる。
術前化学療法期間の柔軟な個別化裁量の支持
主要評価項目である無イベント生存期間に差がなかったことは、裏を返せば、患者の希望、毒性の発現状況、局所の解剖学的変化に応じて、術前補助療法の期間を4ヵ月から6ヵ月の間で「安全にパーソナライズできる」という臨床上の強い根拠を提供する。
術前治療ですべてのサイクルを完了させる優位性
手術後のアジュバント期における治療完了率はわずか51%にまで落ち込むが、手術前に完了させるアプローチであれば71%の患者が全治療サイクルを完了でき、かつ用量強度も高く維持できる。
バイオロジーに基づき不要な手術を回避できる可能性
術前に6ヵ月間治療を継続する中で、病勢が進行してしまうような極めてアグレッシブな腫瘍を持つ患者をあらかじめあぶり出し、侵襲の大きい「予後改善に寄与しない無駄な術」を回避できるという臨床的なスクリーニング価値も示唆されている。
【発表】
2026年9月1日
【試験名】
CASSANDRA/PACT-21(Phase 3)〔NCT04793932〕
【試験参加国】
イタリア
【原著】
eClinicalMedicine. 2026;99: 104190.
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