遠隔転移を有するEGFR発現大腸がんと診断され、イリノテカンを含む化学療法に不応となり、フッ化ピリミジン系薬剤およびオキサリプラチンに不応または不耐となった39名が「アービタックス+イリノテカン」治療を受けた結果、30.8%の人が治療に奏効した。
【発表】
2008年10月4日
【試験】
Phase 2
【試験実施国】
日本
【原著】
Jpn J Clin Oncol. 2008 ;38:762-9. [PubMed: 18836202]
【添付文書における表記】
イリノテカン塩酸塩水和物を含む化学療法に不応となり、フッ化ピリミジン系薬剤及びオキサリプラチンに不応もしくは耐容不能となったEGFR発現が確認された結腸・直腸癌患者(39例)に、本剤とイリノテカン塩酸塩水和物(毎週投与法又は2週間間隔投与法)を併用投与した結果、奏効率は30.8%(95%信頼区間:17.0, 47.6)であった 。
安全性評価症例39例中、主な副作用は、ざ瘡(87.2%)、発疹(61.5%)、食欲不振(56.4%)、皮膚乾燥(51.3%)、爪囲炎(51.3%)、下痢(51.3%)、口内炎(51.3%)、低マグネシウム血症(51.3%)、そう痒症(43.6%)、悪心(43.6%)、疲労(43.6%)、リンパ球数減少(30.8%)であった。