
CheckMate 064(Lancet Oncol)
未治療または1ラインの治療を受けた人が「オプジーボ」と「ヤーボイ」治療を連続して行う場合、「オプジーボ」治療を先に受けた方が腫瘍縮小効果が期待できるが、有害事象が現れる可能性が高まる。
試験の25週時点では「オプジーボ→ヤーボイ」治療を受けた人の40%が奏効し、「ヤーボイ→オプジーボ」治療を受けた人では奏効率が20%であった。
グレード3以上の治療に関連した有害事象は、「オプジーボ→ヤーボイ」治療を受けた人の50%に現れ、「ヤーボイ→オプジーボ」治療を受けた人では43%の人に現れた。
主な有害事象は、大腸炎、リパーゼ上昇、下痢。「オプジーボ→ヤーボイ」治療を受けた人ではそれぞれ15%、15%、12%の人に現れた。「ヤーボイ→オプジーボ」治療を受けた人ではそれぞれ20%、17%、7%に現れた。
「ヤーボイ→オプジーボ」治療を受けた人の生存期間は16.9ヵ月、「オプジーボ→ヤーボイ」治療を受けた人では、試験期間においては半数以上の人が生存していた。
【発表】
2016年6月3日
【試験名】
CheckMate 064(Phase 2)〔NCT01783938〕
【試験参加国】
米国
【原著】
Lancet Oncol. 2016 17:943-955. [PubMed:27269740]