【肺がん:二次治療】「オプジーボ(継続投与)」vs「オプジーボ(1年投与)」

CheckMate 153(JCO)                       

進行非小細胞肺がんと診断され、化学療法を受けたことがある人が「オプジーボ」の治療を考える場合、治療を1年間で打ち切ると、無増悪生存期間も生存期間も短縮する可能性が高い。

ただし、この臨床試験の主要評価項目はGrade3以上の治療関連有害事象を検証しており、無増悪生存期間、生存期間については探索的評価項目であり、適正な投与期間を結論づけるためには、適切な統計パワーを満たす患者数ならびに統計デザインによる前向き試験の結果を待つ必要がある。

オプジーボ」治療で奏効が得られた場合、1年を超えて治療を継続した人の無増悪生存期間は31.0ヵ月であったが、治療が1年間限定だった人では10.6ヵ月であった。

一方、「オプジーボ」治療で奏効は得られなかったが病勢がコントロールできていた場合、1年を超えて治療を継続した人の無増悪生存期間は11.8ヵ月、治療が1年間限定だった人では9.4ヵ月であり、生存期間は32.2ヵ月と26.6ヵ月であった。

【発表】

2020年9月10日

【試験名】

CheckMate 153(Phase 3)〔NCT02066636

【試験参加国】

米国、カナダ

【原著】

J Clin Oncol. 2020 ;38:3863-3873.  [PubMed: 32910710]

【さらに詳しく】

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