【去勢抵抗性前立腺がん:二次治療(ORR)】「オプジーボ+ルカパリブ」

CheckMate 9KD(J Immunother Cancer)              

遠隔転移を有する前立腺がんと診断され、去勢抵抗性となり、化学療法を受けたことがある58名が「オプジーボルカパリブ」治療を受けた結果、10.3%の人が治療に奏効した。奏効率は、相同組み換え修復欠損(HRD)を有する29名では17.2%、BRCA遺伝子変異陽性の9名では33.3%であった。

また、PSAが50%以上低下した人の割合は、全集団では11.9%であったが、HRD陽性の人では18.2%、BRCA遺伝子変異陽性の人では41.7%であった。

アンドロゲン受容体阻害薬治療を受けたことがあるが、化学療法を受けたことがない39名が「オプジーボ+ルカパリブ」治療を受けた結果、15.4%の人が治療に奏効した。奏効率は、相同組み換え修復欠損(HRD)を有する20名では25.0%、BRCA遺伝子変異陽性の9名では33.3%であった。

また、PSAが50%以上低下した人の割合は、全集団では27.3%であったが、HRD陽性の人では41.9%、BRCA遺伝子変異陽性の人では84.6%であった。

主なグレード3または4の治療関連有害事象は、悪心(40.8%)、貧血(14.1%)であり、27.3%の人が治療関連有害事象のために治療を中止した。

【発表】

2022年8月17日

【試験名】

CheckMate 9KD(Phase 2)〔NCT03338790

【試験参加国】

米国、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、ドイツ、メキシコ、スペイン

【原著】

J Immunother Cancer. 2022 ;10:e004761. [PubMed: 35977756]

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