
初めての治療を考える場合、PD-L1発現腫瘍細胞の割合に関係なく、「オプジーボ+ヤーボイ+化学療法(2サイクル)」治療を選択することで「化学療法(4サイクル)」を上回る無増悪生存期間、生存期間が期待できる。
PD-L1発現腫瘍細胞の割合が50%以上の場合
1年生存率は「オプジーボ+ヤーボイ+化学療法」治療を受けた人で70%、化学療法を受けた人で51%であった。1年無増悪生存率は「オプジーボ+ヤーボイ+化学療法」治療を受けた人で40%、化学療法を受けた人で20%であった。
PD-L1発現腫瘍細胞の割合が1 – 49%の場合
1年生存率は「オプジーボ+ヤーボイ+化学療法」治療を受けた人で63%、化学療法を受けた人で43%であった。1年無増悪生存率は「オプジーボ+ヤーボイ+化学療法」治療を受けた人で31%、化学療法を受けた人で16%であった。
PD-L1発現腫瘍細胞の割合が1 %未満の場合
1年無増悪生存率は「オプジーボ+ヤーボイ+化学療法」治療を受けた人で31%、化学療法を受けた人で15%であった。
【発表】
2021年1月18日
【試験名】
CheckMate 9LA(Phase 3)〔NCT03215706〕
【原著】
Lancet Oncol 2021; 22: 198–211. [PubMed: 33476593]
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【さらに詳しく】
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