
CheckMate 227(NEJM)
腫瘍のPD-L1発現が1%未満の人が初めての治療を考える場合、「オプジーボ+ヤーボイ」併用治療を選択することで、「化学療法」を選択した場合に比べ、生存期間の延長が期待できる。
しかし、「オプジーボ+化学療法」を選択しても、「化学療法」を選択した場合を上回る生存期間は期待しにくい。
「オプジーボ+ヤーボイ」併用治療を受けた人の27.3%で治療が奏効し(vs 23.1%)、18.0ヵ月効果が持続した(vs 4.8ヵ月)。「オプジーボ+ヤーボイ」併用治療が奏効した人の71%が1年後も効果が持続しており(vs 25%)、40%が2年後も効果が持続していた(vs 5%)。
「オプジーボ+化学療法」を受けた人の37.9%で治療が奏効し、8.3ヵ月効果が持続した。「オプジーボ+化学療法」が奏効した人の32%が1年後も効果が持続しており、16%が2年後も効果が持続していた。
「オプジーボ+ヤーボイ」併用治療を受けた人の60%が1年後も生存しており(vs 51%)、40.4%が2年後も生存していた(vs 23.2%)。「オプジーボ+化学療法」を受けた人の59%が1年後も生存しており、35%が2年後も生存していた。
【発表】
2019年9月29日
【試験名】
CheckMate 227(Phase 3)〔NCT02477826〕
【原著】
N Engl J Med 2019; 381:2020-2031 [PubMed: 31562796]
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【さらに詳しく】
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