【頭頸部がん:一次治療(OS)】「オプジーボ+ヤーボイ」vs「アービタックス+化学療法」

CheckMate 651(JCO)                      

初めての治療を考える場合、「オプジーボヤーボイ」治療を選択しても「アービタックス+化学療法」治療を選択した場合を上回る生存期間は期待しにくい。PD-L1 CPS1以上の人で、「オプジーボヤーボイ」治療を受けた人の生存期間は15.7ヵ月であり、「アービタックス+化学療法」治療を受けた人の13.2ヵ月を上回る結果であった (HR 0.82; [95% CI 0.69 – 0.97])が、無増悪生存期間は4.2ヵ月と「アービタックス+化学療法」治療を受けた人の6.1ヵ月より短かった。

オプジーボヤーボイ」治療を受けた24.2%が治療に奏効したが、「アービタックス+化学療法」治療を受けた人の奏効率は36.8%であった。奏効期間は16.6ヵ月(vs 5.9ヵ月)であった。PD-L1 CPS20以上の人においては、「オプジーボヤーボイ」治療の奏効率は34.1%(vs 36.0%)で、奏効期間は32.6ヵ月(vs 7.0ヵ月)であった。

オプジーボヤーボイ」治療を受けた28.2%の人がグレード3以上の治療関連有害事象を経験し、「アービタックス+化学療法」治療を受けた人では70.7%がグレード3以上の治療関連有害事象を経験した。

【発表】

2022年12月6日

【試験名】

CheckMate 651(Phase 3)〔NCT02741570/jRCT2080223334

【試験参加国】

日本(がん研有明病院、横浜市立大学附属病院、国立がん研究センター東病院、神戸大学医学部附属病院、自治医科大学附属病院、兵庫県立がんセンター、九州医療センター、愛知県がんセンター、香川大学医学部附属病院、東北大学大学院、宮城県立がんセンター、埼玉県立がんセンター、東海大学医学部付属病院、静岡がんセンター、近畿大学病院、大阪医科薬科大学病院、国立がん研究センター中央病院、東京医科歯科大学病院、北海道大学病院)、米国、オーストラリア、オーストリア、ブラジル、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イスラエル、イタリア、韓国、メキシコ、ポーランド、スペイン、スイス、台湾、英国

【原著】

J Clin Oncol. 2023 ;41:2166-2180. [PubMed: 36473143]

【さらに詳しく】