【PD-L1陽性肺がん:一次治療(PFS)】「チラゴルマブ+テセントリク」vs「テセントリク」

PD-L1陽性の再発または転移性非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「テセントリク」治療に「抗TIGIT抗体チラゴルマブ」の上乗せを選択することで無増悪生存期間が延長する可能性が高い。PD-L1発現がTPS 50%以上の人では「テセントリク」治療に「チラゴルマブ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間だけでなく、生存期間の延長する可能性も高い。PD-L1発現がTPS 1-49%の人では「テセントリク」治療に「チラゴルマブ」の上乗せを選択しても、無増悪生存期間、生存期間の延長する可能性は低い。

テセントリクチラゴルマブ」治療を受けた人の38.8%が治療に奏効し、これは「テセントリク+プラセボ」治療を受けた人の奏効率20.6%に比べ、有意に高かった(p=0.013)。

テセントリクチラゴルマブ」治療の主なグレード3以上の治療関連有害事象は、リパーゼ増加(9% vs 3%)。

本試験の結果を受けて、未治療でPD-L1強陽性の、局所進行、切除不能または転移性非小細胞肺がんを対象に、「チラゴルマブテセントリク」の併用と、「テセントリク」単独とを比較したPhase3試験『SKYSCRAPER-01試験』が進行中であったが、中間解析の結果、主要評価項目の1つである無増悪生存期間の延長が示されなかったことが、2022年5月12日に発表された。もう1つの主要評価項目である生存期間については、まだ十分なイベント数に達していない。

【発表】

2022年5月13日

【試験名】

CITYSCAPE(Phase 2)〔NCT03563716

【原著】

Lancet Oncol. 2022 May 13.  [PubMed: 35576957]

【さらに詳しく】