【多発性骨髄腫:ダラツズマブ治療(OS)】「皮下投与(ダラキューロ)」vs「静脈投与(ダラザレックス)」

COLUMBA(Haematologica)                  

多発性骨髄腫と診断され、プロテアソーム阻害薬と免疫調整薬を含め3ライン以上の治療歴がある、または両方に抵抗性となった人が「ダラツズマブ」治療を考える場合、「ダラキューロ(皮下投与)」を選択しても「ダラザレックス(静脈投与)」を選択した場合に劣らない奏効率が期待できる。

グレード3または4の治療関連有害事象は「ダラキューロ(皮下投与)」治療を受けた50.8%、「ダラザレックス(静脈投与)」治療を受けた52.7%が経験した。主なグレード3または4の治療関連有害事象のは、血小板減少(14.2% vs 13.6%)、 貧血(13.8% vs 15.1%)、好中球減少(13.1% vs 7.8% )であった。

ダラキューロ(皮下投与)」治療による注射関連反応を経験した人が少なく(12.7% vs 34.5%)、投与所要時間が短かった(3〜5分 vs 3〜7時間)。

【発表】

2022年3月31日

【試験名】

COLUMBA(Phase 3)〔NCT03277105

【原著】

Haematologica. 2022 ;107:2408-2417. [PubMed: 35354247]

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