CONCEPT(Eur J Cancer)
転移性淡明細胞型腎細胞がんと診断され、1ラインのVEGFR阻害薬加療後に進行した人が次の治療を考える場合、「アフィニトール」治療に「ボロラニブ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。「ボロラニブ」単剤治療と「アフィニトール」単剤治療の無増悪生存期間は6.4ヶ月と同程度であった(HR 0.94(0.71-1.26)p=0.6856)。
「ボロラニブ+アフィニトール」治療を受けた24.8%が治療に奏効し、これは「アフィニトール」単剤治療の8.3%より有意に高かった(p=0.0003)。「ボロラニブ」単剤治療を受けた10.5%が治療に奏効し、併用治療との統計学的に有意な差は認められなかった。
「ボロラニブ+アフィニトール」治療を受けた72.2%の人がグレード3以上の有害事象を経験し、「アフィニトール」単剤治療では53.4%、「ボロラニブ」単剤治療では39.1%であった。
【発表】
2022年11月1日
【試験名】
CONCEPT(Phase 3)〔NCT03095040〕
【試験実施国】
中国
【原著】
Eur J Cancer. 2022 ;178:205-215. [PubMed: 36459768]