1. RAS/BRAF野生型かつ腫瘍占居部位が左側の転移性大腸がんの一次治療
RAS野生型かつ腫瘍占居部位が左側の切除不能進行・再発大腸がんに対して、「FOLFOX+ベクティビックス」、「FOLFOX+アービタックス」、「FOLFIRI+ベクティビックス」、「FOLFIRI+アービタックス」、「ベクティビックス」、「アービタックス」が選択可能である。
1.1 FOLFOX+ベクティビックス
「FOLFOX+ベクティビックス」治療は、「KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して、2010年4月16日に承認された治療レジメン。RAS(KRAS/NRAS)遺伝子野生型かつBRAF遺伝子野生型の切除不能進行・再発大腸がんの治療において推奨されて ...
【試験名】 PRIME(Phase 3)〔NCT00364013〕 【試験開始日】 2006年8月1日 【試験参加国】 アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、コスタリカ、チェコ、エストニア、フランス、ハンガリー、イタリア、ラトビア、メキシコ、ポーランド、 ...
【試験名】 PARADIGM(Phase 3)〔NCT02394795/jRCTs031180246〕 【試験開始日】 2015年4月1日 【試験終了予定日】 2023年2月28日 【試験参加国】 日本 トライアルの詳細を見る ...
1.2 FOLFOX+アービタックス
「FOLFOX+アービタックス」治療は、「RAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して、2008年7月16日に承認された治療レジメン。RAS(KRAS/NRAS)遺伝子野生型かつBRAF遺伝子野生型の切除不能進行・再発大腸がんの治療において推奨されている ...
TAILOR(JCO) RAS野生型の転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX」治療に「アービタックス」の上乗せを選択することで無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。 【発表】 2018年9月 ...
OPUS(Ann Oncol) KRAS野生型の転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX」治療に「アービタックス」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。 「FOLFOX」治療に「アー ...
KRAS遺伝子野生型の転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX」治療に「アービタックス」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。 本試験の主要評価項目である奏効率については、「FOLFOX+アービタックス」治療が46%、「FOLFO ...
オキサリプラチンを含むレジメンに不応・不耐となった場合の二次治療
1. オキサリプラチンを含むレジメンに不応・不耐となった転移性大腸がんの二次治療 オキサリプラチンを含むレジメンに不応・不耐となった切除不能進行・再発大腸がんに対して、「FOLFIRI+アバスチン」、「カペシタビン+イリノテカン+アバスチン」、「FOLFIRI+サイラムザ」、「F ...
|
1.3 FOLFIRI+アービタックス
「FOLFIRI+アービタックス」治療は、「RAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して、2008年7月16日に承認された治療レジメン。RAS(KRAS/NRAS)遺伝子野生型かつBRAF遺伝子野生型の切除不能進行・再発大腸がんの治療において推奨されてい ...
CRYSTAL(NEJM) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、KRAS野生型であった人では「FOLFIRI」治療に「アービタックス」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できるが、KRA ...
FIRE-3(Lancet Oncol) 遠隔転移を有するKRAS遺伝子変異野生型の大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFIRI+アービタックス」治療を選択しても「FOLFIRI+アバスチン」治療を上回る奏効率は期 ...
イリノテカンを含むレジメンに不応・不耐となった場合の二次治療
2. イリノテカンを含むレジメンに不応・不耐となった転移性大腸がんの二次治療 イリノテカンを含むレジメンに不応・不耐となった切除不能進行・再発大腸がんに対して、「FOLFOX+アバスチン」、「CAPOX+アバスチン」、「SOX+アバスチン」が選択可能である。 オキサリプラチン、イ ...
|
2. MSI-H陽性の転移性大腸がんの一次治療
MSI-H陽性の薬物療法が適応可能な切除不能進行・再発大腸がんに対して、「キイトルーダ」治療が選択可能である。
「キイトルーダ」単剤治療は、「治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌」に対して、2021年8月25日に承認された治療レジメン。MSI-Highを有する切除不能進行・再発大腸がんの治療において推奨されている。 「キイトルー ...
KEYNOTE-177(NEJM) MSI-HまたはdMMRの人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで、化学療法(5-FUを含むレジメン単独、またはアバスチンもしくはアービタックスと併用)を選択した場合を上回る ...
KEYNOTE-177(Lancet Oncol) MSI-HまたはdMMRの人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで、化学療法(5-FUを含むレジメン単独、またはアバスチンもしくはアービタックスと併用)を選択した場合 ...
3. RAS変異型、BRAF変異型、またはRAS/BRAF野生型かつ腫瘍占居部位が右側の転移性大腸がんの一次治療(オキサリプラチンを含むレジメン)
薬物療法が適応可能な切除不能進行・再発大腸がんに対して、「FOLFOX+アバスチン」、「CAPOX+アバスチン」、「SOX+アバスチン」が選択可能である。
3.1 FOLFOX+アバスチン
「FOLFOX+アバスチン」治療は、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんに対して、2007年4月18日に承認された治療レジメン。切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。 「FOLFOX+アバスチン」の主な副作用は、悪心62%、下痢60%、好中 ...
NO16966(Br J Cancer) 転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX+アバスチン」または「CAPOX+アバスチン」を選択しても同程度の生存期間が期待できる。 【発表】 2011年6月14日 【 ...
TREE-2(JCO) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX+アバスチン」治療を選択することで26.1ヵ月ほどの生存期間が期待できる。 【発表】 2008年7月20日 【試験名】 T ...
3.2 SOX+アバスチン
「SOX(S-1+オキサリプラチン)+アバスチン」治療は、切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。 このレジメンの主なトライアルを見る ...
SOFT(Lancet Oncol) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「SOX(S-1+オキサリプラチン)+アバスチン」治療を選択しても「FOLFOX+アバスチン」治療を選択した場合に劣らない無増悪生 ...
3.3 CAPOX+アバスチン
「CAPOX+アバスチン」レジメンは、2009年9月18日に「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して承認された治療レジメンであり、切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。 【承認日】 2009年9月18日 【効能及び効果】 治癒切除不 ...
NO16966(Br J Cancer) 転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX+アバスチン」または「CAPOX+アバスチン」を選択しても同程度の生存期間が期待できる。 【発表】 2011年6月14日 【 ...
TREE-2(JCO) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX+アバスチン」治療を選択することで26.1ヵ月ほどの生存期間が期待できる。 【発表】 2008年7月20日 【試験名】 T ...
BRAFV600E遺伝子変異が確認され、がん化学療法後に増悪した場合の二次治療
がん化学療法後に増悪したBRAF遺伝子変異を有する治癒切除不能な進行・再発の大腸がんに対して、「BRAF阻害薬 ビラフトビ+アービタックス」治療、「BRAF阻害薬 ビラフトビ+MEK阻害薬 メクトビ+アービタックス」治療が選択可能である。 一次治療においてオキサリプラチンを含むレ ...
|
オキサリプラチンを含むレジメンに不応・不耐となった場合の二次治療
1. オキサリプラチンを含むレジメンに不応・不耐となった転移性大腸がんの二次治療 オキサリプラチンを含むレジメンに不応・不耐となった切除不能進行・再発大腸がんに対して、「FOLFIRI+アバスチン」、「カペシタビン+イリノテカン+アバスチン」、「FOLFIRI+サイラムザ」、「F ...
|
RAS野生型においてオキサリプラチンを含むレジメンに不応・不耐となった場合の二次治療
オキサリプラチンを含むレジメンに不応・不耐となったRAS野生型の切除不能進行・再発大腸がんに対して、「FOLFIRI+ベクティビックス」治療、「FOLFIRI+アービタックス」治療、「FOLFIRI+アバスチン」治療、「FOLFIRI+サイラムザ」治療が選択可能である。 FOLF ...
|
4. RAS変異型、BRAF変異型、またはRAS/BRAF野生型かつ腫瘍占居部位が右側の転移性大腸がんの一次治療(イリノテカンを含むレジメン)
薬物療法が適応可能な切除不能進行・再発大腸がんに対して、「FOLFIRI+アバスチン」、「S-1+イリノテカン+アバスチン」が選択可能である。
4.1 FOLFIRI+アバスチン
「FOLFIRI+アバスチン」治療は、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんに対して、2007年4月18日に承認された治療レジメン。切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。 【承認日】 2007年4月18日 【効能及び効果】 治癒切除不能な進行 ...
WJOG4407G(Ann Oncol) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFIRI+アバスチン」治療を選択しても「mFOLFOX6+アバスチン」治療を選択した場合に劣らない無増悪生存期間が期待でき ...
BICC-C(JCO) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFIRI+アバスチン」治療を選択することで、「IFL+アバスチン」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。 本試験は、試 ...
4.2 IRIS+アバスチン
「IRIS(イリノテカン+S-1)+アバスチン」治療は、切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。 このレジメンの主なトライアルを見る ...
TRICOLORE(Ann Oncol) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「イリノテカン+S-1+アバスチン」を選択することで、「FOLFOX(またはCAPOX)+アバスチン」に劣らない無増悪生存期間が期 ...
TRICOLORE(Eur J Cancer) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「イリノテカン+S-1+アバスチン」を選択することで、「FOLFOX(またはCAPOX)+アバスチン」に劣らない無増悪生存期間が ...
BRAFV600E遺伝子変異が確認され、がん化学療法後に増悪した場合の二次治療
がん化学療法後に増悪したBRAF遺伝子変異を有する治癒切除不能な進行・再発の大腸がんに対して、「BRAF阻害薬 ビラフトビ+アービタックス」治療、「BRAF阻害薬 ビラフトビ+MEK阻害薬 メクトビ+アービタックス」治療が選択可能である。 一次治療においてオキサリプラチンを含むレ ...
|
イリノテカンを含むレジメンに不応・不耐となった場合の二次治療
2. イリノテカンを含むレジメンに不応・不耐となった転移性大腸がんの二次治療 イリノテカンを含むレジメンに不応・不耐となった切除不能進行・再発大腸がんに対して、「FOLFOX+アバスチン」、「CAPOX+アバスチン」、「SOX+アバスチン」が選択可能である。 オキサリプラチン、イ ...
|
5. RAS変異型、BRAF変異型、またはRAS/BRAF野生型かつ腫瘍占居部位が右側の転移性大腸がんの一次治療(オキサリプラチン、イリノテカンを含むレジメン)
薬物療法が適応可能な切除不能進行・再発大腸がんに対して、「FOLFOXIRI+アバスチン」が選択可能である。
「FOLFOXIRI+アバスチン」治療は、切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。 【さらに詳しく】 レジメン講座 FOLFOXIRI±Bevacizumab〔消化器癌治療の広場〕 このレジメンの主なトライアルを見る ...
BRAFV600E遺伝子変異が確認され、がん化学療法後に増悪した場合の二次治療
がん化学療法後に増悪したBRAF遺伝子変異を有する治癒切除不能な進行・再発の大腸がんに対して、「BRAF阻害薬 ビラフトビ+アービタックス」治療、「BRAF阻害薬 ビラフトビ+MEK阻害薬 メクトビ+アービタックス」治療が選択可能である。 一次治療においてオキサリプラチンを含むレ ...
|
RAS野生型においてオキサリプラチン、イリノテカンを含むレジメンに不応・不耐となった場合の二次治療
イリノテカン、オキサリプラチンを含むレジメンに不応・不耐となった切除不能進行・再発大腸がんに対して、「ベクティビックス+イリノテカン」併用療法、「アービタックス+イリノテカン」併用療法、「ベクティビックス」単剤治療、「アービタックス」単剤治療が選択可能である。 オキサリプラチン、 ...
|
RAS変異型においてオキサリプラチン、イリノテカンを含むレジメンに不応・不耐となった場合の二次治療
イリノテカン、オキサリプラチンを含むレジメンに不応・不耐となった切除不能進行・再発大腸がんに対して、「ロンサーフ+アバスチン」併用療法、「ロンサーフ」単剤治療、「スチバーガ」単剤治療が選択可能である。 1. ロンサーフ+アバスチン併用療法 2. ロンサーフ単剤治療 3. スチバ ...
|
6. 国内で現在開発中の治療
CheckMate 8HW 遠隔転移を有するMSI-H/dMMR大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「オプジーボ+ヤーボイ」治療を選択することで、「化学療法」を選択した場合を上回る2年無増悪生存率が期待できる。 【 ...
BREAKWATER 遠隔転移を有するBRAFV600E遺伝子変異陽性の大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX」治療に「ビラフトビ+アービタックス」の上乗せを選択することで無増悪生存期間が延長されるかに ...
ASTRUM-015 転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「CAPOX+ベバシズマブ」治療に「抗PD-1抗体セルプルリマブ」治療の上乗せを選択することで無増悪生存期間が延長されるかについて、現在、検証が進め ...
MOUNTAINEER-03 遠隔転移を有するHER2陽性の大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX」治療に「ツカチニブ+ハーセプチン」の上乗せを選択することで無増悪生存期間が延長されるかについて、現在、検証 ...
CodeBreak 301 KRAS p.G12C変異を有する転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFIRI+ルマケラス」治療を選択することで、「FOLFIRI±ベバシズマブ」治療を選択した場合を上回 ...
関連
コメントを投稿するにはログインしてください。