【ALK陽性肺がん:一次治療(3年PFS)】「ローブレナ」vs「ザーコリ」

CROWN(Lancet Respir Med)                   

ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「ローブレナ」治療を選択することで、「ザーコリ」治療を選択した場合を上回る3年無増悪生存率が期待できる。「ザーコリ」治療を受けた人の無増悪生存期間は9.3ヵ月であった。「ローブレナ」治療を受けた人は追跡期間中央値36.7ヵ月の時点では半数以上の人が増悪なく、生存できていた。

ザーコリ」治療を受けた人の57%がグレード3または4の有害事象を経験したのに対し、「ローブレナ」治療を受けた人のグレード3または4の有害事象発現率は76%であった。

【発表】

2022年12月16日

【試験名】

CROWN(Phase 3)〔NCT03052608/jRCT2080223463

【試験参加国】

日本(愛知県がんセンター、名古屋大学医学部附属病院、四国がんセンター、久留米大学病院、北海道がんセンター、金沢大学医学部附属病院、神奈川県立がんセンター、仙台厚生病院、大阪国際がんセンター、近畿大学病院、静岡がんセンター、国立がん研究センター中央病院、山口宇部医療センター、がん研究会有明病院、新潟県立がんセンター、岡山大学病院、大阪市立総合医療センター、徳島大学病院、和歌山県立医科大学附属病院)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、中国、チェコ、フランス、ドイツ、香港、インド、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ポーランド、ロシア、シンガポール、スペイン、台湾、トルコ、英国

【原著】

Lancet Respir Med. 2023 ;11:354-366. [PubMed: 36535300]

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