【ALK陽性肺がん:一次治療(5年PFS)】「ローブレナ」vs「ザーコリ」

CROWN(JCO)                          

ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「ローブレナ」治療を選択することで、「ザーコリ」治療を選択した場合を上回る5年無増悪生存率が期待できる。「ザーコリ」治療を受けた人の無増悪生存期間は9.1ヵ月であった。「ローブレナ」治療を受けた人は追跡期間中央値60.2ヵ月の時点では半数以上の人が増悪なく、生存できていた。

ローブレナ」治療を受けた人の3年無増悪生存率は65%であったが、その後、4年無増悪生存率は63%、5年無増悪生存率は60%であった。一方、「ザーコリ」治療を受けた人の3年無増悪生存率は10%であり、4年無増悪生存率は10%、5年無増悪生存率は8%であった。

【発表】

2024年5月31日

【試験名】

CROWN(Phase 3)〔NCT03052608/jRCT2080223463

【試験参加国】

日本(愛知県がんセンター、名古屋大学医学部附属病院、四国がんセンター、久留米大学病院、北海道がんセンター、金沢大学医学部附属病院、神奈川県立がんセンター、仙台厚生病院、大阪国際がんセンター、近畿大学病院、静岡がんセンター、国立がん研究センター中央病院、山口宇部医療センター、がん研究会有明病院、新潟県立がんセンター、岡山大学病院、大阪市立総合医療センター、徳島大学病院、和歌山県立医科大学附属病院)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、中国、チェコ、フランス、ドイツ、香港、インド、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ポーランド、ロシア、シンガポール、スペイン、台湾、トルコ、英国

【原著】

J Clin Oncol. 2024 ;42:3400-3409. [PubMed: 38819031]

【さらに詳しく】

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