【HER2陽性乳がん:術前治療(pCR)】「エンハーツ」vs「AC→THP」

DESTINY-Breast11                        

切除可能なHER2陽性乳がんと診断された女性が手術の前の治療を考える場合、「エンハーツ」治療が「AC(ドキソルビシンシクロホスファミド)→THP(パクリタキセルハーセプチンパージェタ)」治療を上回る病理学的完全奏効率が得られるかについて、現在、検証が進められている。主要評価項目は病理学的完全奏効率。

【試験開始日】

2021年10月29日

【試験終了予定日】

2026年6月26日

【試験名】

DESTINY-Breast11(Phase 3)〔NCT05113251jRCT2041210097

【試験参加国】

日本(聖路加国際病院、くまもと森都総合病院、埼玉医科大学国際療センター、広島大学病院、、聖マリアンナ医科大学病院、がん研究会有明病院、名古屋市立大学病院、国立国際医療研究センター病院、聖マリアンナ医科大学病院、群馬県立がんセンター、名古屋大学医学部附属病院)、米国、オーストリア、ブラジル、ブルガリア、カナダ、中国、ドイツ、インド、イタリア、韓国、ペルー、フィリピン、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、スペイン、台湾、タイ

【現在の治療選択肢】

【HER2陽性乳がん:術前治療(pCR)】「パージェタ+ハーセプチン+ドセタキセル」vs「ハーセプチン+ドセタキセル」
NeoSphere(Lancet Oncol)                     HER2陽性の早期乳がんと診断された女性が術前治療を考える場合、「ハーセプチン+ドセタキセル」治療に「パージェタ」の上乗せを選択することで、病理学的完全奏効率の向上が期待できる。 また、「パー ...
【HER2陽性HR陰性乳がん:術前治療(5年OS)】「ハーセプチン+パージェタ+パクリタキセル」vs「ハーセプチン+パージェタ」
WSG-ADAPT(Lancet Oncol)                    切除可能なHER2陽性HR陰性乳がんと診断された女性が手術前の補助療法を考える場合、「ハーセプチン+パージェタ+パクリタキセル」治療を選択することで良好な無浸潤疾患生存期間、生存期間が期待できる ...
【HER2陽性乳がん:術前治療(pCR)】「パージェタ+ハーセプチン+ドセタキセル」vs「ハーセプチン+ドセタキセル」
PEONY(JAMA Oncol)                       HER2陽性切除可能乳がんと診断された女性が術前補助療法として「ハーセプチン+ドセタキセル」に「パージェタ」の上乗せを選択することで、病理学的完全奏効率の向上が期待できる。 試験では「パージェタ」を上 ...
【HER2陽性乳がん:術前治療(pCR)】「パージェタ+ハーセプチン+ドセタキセル+カルボプラチン」vs「FEC→パージェタ+ハーセプチン+ドセタキセル」
TRYPHAENA(Ann Oncol)                     HER2陽性の早期乳がんと診断された女性が術前治療を考える場合、「パージェタ+ハーセプチン+化学療法」治療を選択しても忍容性に問題が認められることなく、57〜66%の病理学的完全奏効率が期待できる。 ...
【HER2陽性乳がん:術前治療(pCR)】「カルボプラチン+パクリタキセル+ハーセプチン+パージェタ」vs「(FEC→カルボプラチン+パクリタキセル)+ハーセプチン+パージェタ」
TRAIN-2(Lancet Oncol)                      HER2陽性の人が「ハーセプチン+パージェタ」をベースとした術前の治療を考える場合、「アントラサイクリン系抗がん剤を含まないレジメンの併用」を選択しても、「アントラサイクリン系抗がん剤を含むレジ ...

 

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