【肺がん:二次治療(OS)】「プリナブリン+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」

DUBLIN-3(Lancet Respir Med)                  

EGFR遺伝子変異野生型の非小細胞肺がんと診断され、プラチナ製剤併用療法中に増悪した人が次の治療を考える場合、「ドセタキセル」治療に「プリナブリン」の上乗せを選択することで、生存期間の延長が期待できる。

ドセタキセルプリナブリン」治療は、「ドセタキセル」単剤治療に比べ、グレード3または4の胃腸障害が多く発現する。主な胃腸障害として、下痢(9% vs 1%)、嘔吐(2% vs 1%未満)。その他、グレード3の一過性の高血圧(18% vs 3%)も多くなる。両治療とも4%が治療によって死に至った。

【発表】

2024年9月6日

【試験名】

DUBLIN-3(Phase 3)〔NCT02504489

【試験参加国】

米国、オーストラリア、中国

【原著】

Lancet Respir Med. 2024 Sep 6. [PubMed: 39265599]

【さらに詳しく】

 

【今日の標準治療】

【標準治療】非小細胞肺がんの二次治療
1. ドセタキセル単剤治療 「ドセタキセル」は、1996年10月、非小細胞肺がんおよび乳がんに対して承認され、1997年6月に「タキソテール」として発売された。その後、「ドセタキセル75mg/㎡」の用量の有効性および安全性が医学薬学上公知である判断され、2010年11月、非小細胞 ...