【肺がん:一次治療(OS)】「カルボプラチン+パクリタキセル+アバスチン」vs「カルボプラチン+パクリタキセル」

E4599(NEJM)                          

切除不能非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「カルボプラチンパクリタキセル」治療に「アバスチン」の上乗せを選択することで、生存期間の延長が期待できる。

ただし、「アバスチン追加」の選択によって臨床的に重大な出血が増加する。試験では0.7%から4.4%に増加した。また、治療関連死が増加するリスクがある。

【発表】

2006年12月14日

【試験名】

E4599(Phase 3)〔NCT00021060

【試験実施国】

米国

【原著】

N Engl J Med. 2006;355:2542-50. [PubMed: 17167137]

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【さらに詳しく】

【添付文書における表記】

未治療の扁平上皮癌を除く進行・再発の非小細胞肺癌患者を対象に、CP療法を対照群とし、CP療法に本剤15mg/kgを併用(21日を1サイクルとし、第1日目に他剤投与終了後に本剤を投与)したときの有効性を検討した。CP療法はいずれの群でも6サイクルまでとし、本剤の投与はCP療法の中止又は終了後も同一用法・用量で病勢進行まで継続した。その結果、本剤併用群では、CP療法に比べ有意な生存期間の延長が認められた。

Grade3以上の副作用発現率は、本剤15mg/kg+CP療法群で69.1%(295/427例)であった。主なGrade3以上の副作用は、好中球数減少25.8%(110/427例)、疲労14.5%(62/427例)、呼吸困難9.6%(41/427例)、末梢性感覚ニューロパシー9.1%(39/427例)、高血圧6.3%(27/427例)、感染5.4%(23/427例)、悪心4.9%(21/427例)、食欲不振4.9%(21/427例)、脱水4.7%(20/427例)、嘔吐4.4%(19/427例)であった。