【多発性骨髄腫:一次治療(PFS)】「カイプロリス+レブラミド+デキサメタゾン」vs「レブラミド+デキサメタゾン」

EMN20(Lancet Haematol)                     

移植不適応の多発性骨髄腫と診断された人が次の治療を考える場合、「レブラミドデキサメタゾン」治療に「カイプロリス」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

本試験は、「ダラキューロレブラミドデキサメタゾン(DRd)」治療の登場により、「レブラミドデキサメタゾン」治療が標準治療でなくなったため早期中止となった(予定340例のうち101例で終了)。

カイプロリスレブラミドデキサメタゾン」治療の2年時のMRD陰性率は60%であった。「レブラミドデキサメタゾン」治療を受けた人でMRDが陰性であった人はいなかった。

カイプロリスレブラミドデキサメタゾン」治療のグレード3以上の主な有害事象は、好中球減少(22%)、血小板減少(10%)、下痢(10%)、心イベント(7%)であり、「レブラミドデキサメタゾン」治療のグレード3以上の主な有害事象は、好中球減少(15%)、皮疹(10%)であった。

【発表】

2025年8月5日

【試験名】

EMN20(Phase 3)〔NCT01080391

【試験参加国】

米国、オーストラリア、ベルギー、ブルガリア、カナダ、チェコ、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イスラエル、イタリア、オランダ、ポーランド、ルーマニア、ロシア、セルビア、スペイン、スウェーデン、英国

【原著】

Lancet Haematol. 2025 ;12:e621-e634.  [PubMed: 40769686]