【慢性骨髄性白血病(日本人):一次治療(10年MMR)】「タシグナ」vs「グリベック」

ENESTnd(Int J Hematol)                 

日本人においても慢性骨髄性白血病と診断された人が初めての治療を考える場合、「タシグナ」治療を選択することで「グリベック」治療を上回る10年分子遺伝学的大奏効が期待できる。

タシグナ(300mg x 2回/日、400mg x 2回/日)(vs グリベック)」治療の主な有害事象(全グレード)は、鼻咽頭炎(85.7%、77.3% vs 79.2%)、発疹(50.0%、68.2% vs 37.5%)、頭痛(39.3%、45.5% vs 25.0%)、腰痛(39.3%、50.0% vs 29.2%)。

タシグナ」治療を選択した人では、「グリベック」治療を選択した人より、心血管系の有害事象を発症率とHbA1c値が糖尿病域、境界領域にまで上昇した人が多かった。

【発表】

2021年9月11日

【試験名】

ENESTnd(Phase 3)〔NCT00471497

【試験参加国】

日本(北海道大学病院、秋田大学医学部附属病院、群馬大学医学部附属病院、筑波大学附属病院、自治医科大学附属病院、慶應義塾大学病院、東京医科歯科大学医学部附属病院、東京大学医学部附属病院、浜松医科大学医学部附属病院、新潟大学医歯学総合病院、金沢大学附属病院、名古屋大学医学部附属病院、名古屋第一赤十字病院、大阪市立大学医学部附属病院、近畿大学病院、広島大学病院、熊本大学医学部附属病院、長崎大学病院、千葉大学病院、埼玉医科大学国際医療センター、大阪大学医学部附属病院、東京医科大学病院、兵庫医科大学病院、関東医療センター、国立がん研究センター中央病院、三重大学医学部附属病院、札幌北楡病院、群馬県済生会前橋病院、自治医科大学附属さいたま医療センター)、アルゼンチン、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、コロンビア、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、香港、ハンガリー、イタリア、韓国、マレーシア、メキシコ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ロシア、シンガポール、スロバキア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、タイ、トルコ、英国、米国、ベネズエラ

【原著】

Int J Hematol. 2022;115:33-42. [PubMed: 34508295]

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