【前立腺がん:ホルモン感受性(OS)】「イクスタンジ+アンドロゲン除去療法」vs「標準的な抗アンドロゲン剤+アンドロゲン除去療法」

ENZAMET(Ann Oncol)                      

遠隔転移を有し、ホルモン感受性前立腺がんと診断された男性が初めての治療を考える場合、「イクスタンジ+アンドロゲン除去療法」を選択することで「第1世代抗アンドロゲン剤+アンドロゲン除去療法」を選択した場合を上回る生存期間の延長が期待できる。

mHSPCに対する治療強化の確立

8.1年という極めて長期の追跡においても生存ベネフィットが維持され、8年OS率が50%に達した事実は、ホルモン感受性転移性前立腺がん初期治療においてイクスタンジを上乗せする「治療強化」の標準的な臨床的価値を揺るぎないものとした 。

長期服用の実現可能性

8年時点でイクスタンジ治療を受けた人の33%が服用を継続しており、さらにその88%が減量することなくフルドーズ(160 mg)を維持していた 。このことは、イクスタンジが長期にわたり優れた忍容性と安全性を臨床現場で維持できることを実証している 。

転倒リスク管理の教訓

グレード3〜5の「転倒」はイクスタンジ治療を受けた人で有意に高頻度であったため(100人年あたり0.70 vs 0.24)、特に高齢や虚弱な患者に投与する際、転倒防止に向けたスクリーニングや患者教育の徹底が臨床上極めて重要であることが示された 。PSA nadirによる臨床予後予測: 7ヶ月時点でのPSA nadir ≦0.2 ng/mLの達成が長期のOSと強く相関することから、このPSA挙動が臨床における治療効果測定、および治療のモニタリングや早期介入のための有用なバイオマーカーとして適用できる可能性が示唆された。

【発表】

2026年8月17日

【試験名】

ENZAMET(Phase 3)〔NCT02446405

【試験参加国】

米国、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージランド、英国

【原著】

Ann Oncol. 2026 Aug 17. [PubMed: 42607762]

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