【悪性黒色腫:術後治療(RFS)】「ヤーボイ」vs「経過観察」

EORTC18071(Lancet Oncol)                   

Ⅲ期悪性黒色腫と診断された人が手術後の治療を考える場合、「最長3年のヤーボイ」治療を選択することで無再発生存期間の延長が期待できる。

試験では術後補助療法として「ヤーボイ」治療を受けることで、3年無再発生存率が34.8%から46.5%に向上。

主なグレード3または4の免疫関連有害事象は消化器系(1%未満→16%)、肝臓系(1%未満→11%)、内分泌系(0%→8%)。52%の人が有害事象のため治療を中止した(39%は4回投与時までに中止)。

この結果に基いて、米国では2015年10月28日、「ヤーボイ」の「Stage IIIメラノーマに対する術後補助療法 」について適応拡大が承認された。

【発表】

2015年5月31日

【試験名】

EORTC18071(Phase3)〔NCT00636168

【試験参加国】

米国、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ロシア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国

【原著】

Lancet Oncol. 2015;16:522-30. [PubMed:25840693]

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