【EGFR陽性肺がん:二次治療(PFS)】「タグリッソ+アバスチン」vs「タグリッソ」

EGFR-TKIで進行後T790M変異陽性が確認された人が次の治療を考える場合、「タグリッソ」治療に「アバスチン」の上乗せを選択しても無増悪生存期間、生存期間の延長は期待しにくい。

探索的解析の結果、喫煙者に対しては「タグリッソ」治療に「アバスチン」の上乗せを選択することで増悪または死亡のリスクが48%低下し、非喫煙者に対しては「タグリッソ」治療に「アバスチン」の上乗せを選択することで増悪または死亡のリスクが47%増加する。

奏効率はいずれの治療も55%であった。治療成功期間は「タグリッソ」治療に「アバスチン」の上乗せを選択することで有意に短くなる。試験では「タグリッソ」治療の治療成功期間は10.8ヵ月であったのに対し、「タグリッソアバスチン」治療の治療成功期間は8.2ヵ月であった(p=0.0074)。

タグリッソ」治療のグレード3以上の治療関連有害事象の発現率は18%であったのに対し、「タグリッソアバスチン」治療のグレード3以上の治療関連有害事象の発現率は18%であった(p=0.0074)。

【発表】

2021年11月25日

【試験名】

BOOSTER/ETOP 10-16(Phase 2)〔NCT03133546

【試験参加国】

アイルランド、韓国、オランダ、シンガポール、スペイン、スイス

【原著】

Ann Oncol. 2021 Nov 25. [PubMed: 34839016]

【さらに詳しく】